2013年 04月 28日
【ネタバレ】フェノグラムルカ子シナリオ
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ルカ子シナリオだけ長くなりそうなんで切り離し。
■迷宮錯綜のヘルマフロディトス
世界線変動率:0.456923(α世界線・ルカ子女変化世界線近傍)
そもそも事前の内容紹介から期待していたのは
ルカ子EDへ至る道程であり、
あの道でいい、と納得させるような流れ、あるいは
正しくない、罪を背負っていると知りつつもどうしようもなかった、
そんなルカ子や岡部の心情、なんだよね。
ハードルを上げていたらハードルの横を走っていかれた感じ。
もちろんそれは勝手に想像していた内容なので、
ルカ子EDからの逆転、本流へ繋げる話、
でも別に構わなかったとは思うんですよ。
ただ、ルカ子EDが「否定されるべき世界線」であることに異論はないんだけど。
ルカ子EDの本質は「ルカ子を戻したくない」ことよりも
「もう嫌だ、無理だと折れた岡部」にあると思うわけです。
だから、変わるべき、立ち直るべきは岡部の方なのであって。
るかパパの語るありきたりな死生観で
死後の世界なんてない、「まゆりちゃんの想いを犠牲にしてる」って
ルカ子って改めて語られなければそんなことも分からない子なんですか?
百歩そこを覚悟が甘かったのだと譲っても、
逆にそんなことは岡部が百も承知だろうと。
その程度しか岡部の事が分からない子なんですか?
あそこで描かれるべきは好きな人を
さらに苦しい旅路へ送りださなくてはならない苦悩と覚悟、
そしてその上で具体的な希望へ繋がるなんらかの道筋であって、
「やっぱりまゆりちゃん死ぬのはおかしい」
という結論でルカ子が勝手に変えようという流れではないと思う訳です。
それ岡部の事何も考えて無いよね。自分が嫌なだけだよね。強さじゃないよね。
千歩譲ってあの展開にするにしても、
愛する人「岡部倫太郎」ではなく、
師匠「鳳凰院凶真」として立ち上がって欲しいと。
そんな凶真が好きなんだと。
そう訴えるべきだったんじゃないかと。
岡部が立ち上がるモチベーションを与えるべきだったと思うのです。
それと、写真は見せない、となったところで
「おっ?」とはなったのだけども、
あの未来図が映った時に「は???」ってなっちゃって。
「本編で衝撃的だった絵を出しとけばグッとくるやろ?どや?」
的な意図しか感じられなくて。
別世界線の絵、ならリーディングシュタイナーで納得もするんだけど、
あそこで理由もなく未来を出しちゃいかんでしょ。
未来が見える能力なんて誰も持って無いでしょ。なんだそれ。
仮に何らかの理由で見えたんだとしても、
あの辺の解釈はかなり「?」なんだけども。
岡部は「諦める」という結論、ルカ子は「諦めない」という結論ありきで
それを後押しする「否定されるべき結果」としての未来が見えたということ?
またタイムリープで追いかけてきた、はともかく
あの岡部は「諦めた後」の岡部な訳で。
それがあれだけの説得で引っ繰り返るっていうのはちょっと。
心境が変わったのはルカ子であって、岡部じゃないよね。
ルカ子はずっと戻してくださいって言ってて、それを拒否し続けたのは
岡部の方なんだから。変化を共有しなければ説得力なんてない。
他の本編改変系であるまゆり、萌郁シナリオなどは、
本編と違う結果に至る因果がしっかりしているのに
これは「なんかたまたまルカ子が戻そうとした」だけなんですよね。
本編のルカ子EDと違う結果に至る理由は何なのか?
世界線が違うから?なんだか知らんけど未来が見えたから?
そこが説得力のあるものならば、全然違ったと思います。
なおタイムリープした後は
「ルカ子が変えた結果が元の時間では既に出ているはず」
だからあそこに岡部が飛んでくるのはおかしいよね。
1回目のルカ子タイムリープの時、岡部は「世界線が変動しない程度の改変」を
感知していきなり神社に移動したと認識していた。
だとすると二度目にルカ子が跳んだ瞬間(という表現もなんだが)、
「観測者である岡部」の意識はルカ子が男に戻った世界線に居ないとおかしい。
相当にアレなパラドクス発生してるんだけどどうなんだろう。
ダルやフェイリスシナリオでも存在のパラドクスとか無視してるから
そこは気にするなってことなんだろうか。うーん・・・・・・
ただ、そういう細かい理論が正しいに越したことはないんだけど
それより重要なのは心を揺さぶれるかどうかなんですよ。
少しくらいの矛盾は、それさえあれば目をつぶれるんです。
正直、それがなかった。だからさらに破綻が目に付く訳です。
ちなみにその場合の岡部の状況をちょっと考えてみよう。
主観時間をルカ子がタイムリープした瞬間とすると
日付は8/20。仮に普通に男に戻した世界線と同じとすると
まゆりは死んでいるし、萌郁もブラウンも死亡。IBN5100は手元に無い。
共犯者になろうと言ってタイムリープしたルカ子が勝手に世界線を戻し
これまでの出来事をほぼ忘れている。
やっと楽になれたと思っていたら、これである。
この状況で、岡部がまた戦えるだろうか?
間違いなく「裏切られた」と感じるだろう。
それこそジキルのように妄想に逃げ込むか、命を絶ってもおかしくない。
そんなことをさせようとしたのです。
あるいは、そんなことも分からないとして描いたのです。
あとラスト。結局ここまでの話で本編の流れに戻っていくことになるんだけど、
シュタインズゲート世界線で変化が起きたの…?と思ったら、
最終世界線変動率は1.049326。
1.04まで同じ世界線って実は他に出てない気がするので相当に近いんだろうけど、
それはあくまで「シュタインズゲートに似た違う別の世界線」であって
βフィールドの収束で紅莉栖は死んでるはずだし、
ハッピーエンドみたいな雰囲気になるはずはないのだけれど。
むしろ男に戻った後や、シュタイズゲート世界線での
ルカ子の心中を描いて欲しかった。
「岡部への想いを封印」しているその心中とか。
おそらくライターが描きたかったのは
「弱かったルカ子が強くなる、あるいは実は強い」
というような部分なのだろうけど。
それ自体は構わないのだけれども、そのやり方がまずいのと
見たかったものとの乖離は大きかったと思う。
というかお前だーりんでも同じ轍踏んだろいいかげんにしろ。
ちなみにだーりんの時に見たかったのは
「男のルカ子と付き合うに至る過程」だったのに、出てきたのは
「ルカ子が強いから付き合った」みたいな意味不明な結論。
今回見たかったのは「ルカ子EDでの救い或いは絶望」だったんだけど
そこにあったのは「安易なルカ子EDの否定」。
そんな感じ。
とはいえルカ子好きでなくこだわりのない人がプレイする分には
ルカ子EDやだーりんよりは取っ付きやすいし
救いもあるしで受け入れられやすいだろうから
そういう意味では正しいんだろうけども。
他小ネタ
・素振りのとこのスチルなんとかしてくれw
・リープした直後のパパのメールって最初携帯に無かったような?
・コミマ絡みのるかパパ小ネタとか完全にこっちはシリアスモードだったので
正直イラッとした。ダルは本編を考えると許せる。
結論
個人的評価としては「ああ、やっぱりだーりんの下半分の人だったな」という。
だーりん以上に「評価できる部分」が見当たらない感じ。
ただし「拒否反応」を起こす部分も少ないので
ルカ子好き以外がプレイするにはだーりんより評価できると思う。
前述の通り、ルカ子好きか否かに関わらず
ルカ子ED自体は「否定されるべき世界線」だとは皆思っているだろうから。
最終世界線変動率:1.049326(シュタインズゲート世界線近傍)
ついでに書いておくと、ルカ子シナリオ以外でのルカ子の見せ場が少なすぎるだろ常考。
というかルカ子のスチル少なすぎるだろおおおお最後の笑顔も微妙だし。
他のシナリオってあの人質の一枚だけしかないし!
もえいくさんあたりも似たような感じだけど。
せめてだーりんのフェイリスルートくらい可愛いのを出せよと。
本編ストーリー準拠の世界線では直接関わらせにくいのは分かるけどもさ!
■迷宮錯綜のヘルマフロディトス
世界線変動率:0.456923(α世界線・ルカ子女変化世界線近傍)
そもそも事前の内容紹介から期待していたのは
ルカ子EDへ至る道程であり、
あの道でいい、と納得させるような流れ、あるいは
正しくない、罪を背負っていると知りつつもどうしようもなかった、
そんなルカ子や岡部の心情、なんだよね。
ハードルを上げていたらハードルの横を走っていかれた感じ。
もちろんそれは勝手に想像していた内容なので、
ルカ子EDからの逆転、本流へ繋げる話、
でも別に構わなかったとは思うんですよ。
ただ、ルカ子EDが「否定されるべき世界線」であることに異論はないんだけど。
ルカ子EDの本質は「ルカ子を戻したくない」ことよりも
「もう嫌だ、無理だと折れた岡部」にあると思うわけです。
だから、変わるべき、立ち直るべきは岡部の方なのであって。
るかパパの語るありきたりな死生観で
死後の世界なんてない、「まゆりちゃんの想いを犠牲にしてる」って
ルカ子って改めて語られなければそんなことも分からない子なんですか?
百歩そこを覚悟が甘かったのだと譲っても、
逆にそんなことは岡部が百も承知だろうと。
その程度しか岡部の事が分からない子なんですか?
あそこで描かれるべきは好きな人を
さらに苦しい旅路へ送りださなくてはならない苦悩と覚悟、
そしてその上で具体的な希望へ繋がるなんらかの道筋であって、
「やっぱりまゆりちゃん死ぬのはおかしい」
という結論でルカ子が勝手に変えようという流れではないと思う訳です。
それ岡部の事何も考えて無いよね。自分が嫌なだけだよね。強さじゃないよね。
千歩譲ってあの展開にするにしても、
愛する人「岡部倫太郎」ではなく、
師匠「鳳凰院凶真」として立ち上がって欲しいと。
そんな凶真が好きなんだと。
そう訴えるべきだったんじゃないかと。
岡部が立ち上がるモチベーションを与えるべきだったと思うのです。
それと、写真は見せない、となったところで
「おっ?」とはなったのだけども、
あの未来図が映った時に「は???」ってなっちゃって。
「本編で衝撃的だった絵を出しとけばグッとくるやろ?どや?」
的な意図しか感じられなくて。
別世界線の絵、ならリーディングシュタイナーで納得もするんだけど、
あそこで理由もなく未来を出しちゃいかんでしょ。
未来が見える能力なんて誰も持って無いでしょ。なんだそれ。
仮に何らかの理由で見えたんだとしても、
あの辺の解釈はかなり「?」なんだけども。
岡部は「諦める」という結論、ルカ子は「諦めない」という結論ありきで
それを後押しする「否定されるべき結果」としての未来が見えたということ?
またタイムリープで追いかけてきた、はともかく
あの岡部は「諦めた後」の岡部な訳で。
それがあれだけの説得で引っ繰り返るっていうのはちょっと。
心境が変わったのはルカ子であって、岡部じゃないよね。
ルカ子はずっと戻してくださいって言ってて、それを拒否し続けたのは
岡部の方なんだから。変化を共有しなければ説得力なんてない。
他の本編改変系であるまゆり、萌郁シナリオなどは、
本編と違う結果に至る因果がしっかりしているのに
これは「なんかたまたまルカ子が戻そうとした」だけなんですよね。
本編のルカ子EDと違う結果に至る理由は何なのか?
世界線が違うから?なんだか知らんけど未来が見えたから?
そこが説得力のあるものならば、全然違ったと思います。
なおタイムリープした後は
「ルカ子が変えた結果が元の時間では既に出ているはず」
だからあそこに岡部が飛んでくるのはおかしいよね。
1回目のルカ子タイムリープの時、岡部は「世界線が変動しない程度の改変」を
感知していきなり神社に移動したと認識していた。
だとすると二度目にルカ子が跳んだ瞬間(という表現もなんだが)、
「観測者である岡部」の意識はルカ子が男に戻った世界線に居ないとおかしい。
相当にアレなパラドクス発生してるんだけどどうなんだろう。
ダルやフェイリスシナリオでも存在のパラドクスとか無視してるから
そこは気にするなってことなんだろうか。うーん・・・・・・
ただ、そういう細かい理論が正しいに越したことはないんだけど
それより重要なのは心を揺さぶれるかどうかなんですよ。
少しくらいの矛盾は、それさえあれば目をつぶれるんです。
正直、それがなかった。だからさらに破綻が目に付く訳です。
ちなみにその場合の岡部の状況をちょっと考えてみよう。
主観時間をルカ子がタイムリープした瞬間とすると
日付は8/20。仮に普通に男に戻した世界線と同じとすると
まゆりは死んでいるし、萌郁もブラウンも死亡。IBN5100は手元に無い。
共犯者になろうと言ってタイムリープしたルカ子が勝手に世界線を戻し
これまでの出来事をほぼ忘れている。
やっと楽になれたと思っていたら、これである。
この状況で、岡部がまた戦えるだろうか?
間違いなく「裏切られた」と感じるだろう。
それこそジキルのように妄想に逃げ込むか、命を絶ってもおかしくない。
そんなことをさせようとしたのです。
あるいは、そんなことも分からないとして描いたのです。
あとラスト。結局ここまでの話で本編の流れに戻っていくことになるんだけど、
シュタインズゲート世界線で変化が起きたの…?と思ったら、
最終世界線変動率は1.049326。
1.04まで同じ世界線って実は他に出てない気がするので相当に近いんだろうけど、
それはあくまで「シュタインズゲートに似た違う別の世界線」であって
βフィールドの収束で紅莉栖は死んでるはずだし、
ハッピーエンドみたいな雰囲気になるはずはないのだけれど。
むしろ男に戻った後や、シュタイズゲート世界線での
ルカ子の心中を描いて欲しかった。
「岡部への想いを封印」しているその心中とか。
おそらくライターが描きたかったのは
「弱かったルカ子が強くなる、あるいは実は強い」
というような部分なのだろうけど。
それ自体は構わないのだけれども、そのやり方がまずいのと
見たかったものとの乖離は大きかったと思う。
というかお前だーりんでも同じ轍踏んだろいいかげんにしろ。
ちなみにだーりんの時に見たかったのは
「男のルカ子と付き合うに至る過程」だったのに、出てきたのは
「ルカ子が強いから付き合った」みたいな意味不明な結論。
今回見たかったのは「ルカ子EDでの救い或いは絶望」だったんだけど
そこにあったのは「安易なルカ子EDの否定」。
そんな感じ。
とはいえルカ子好きでなくこだわりのない人がプレイする分には
ルカ子EDやだーりんよりは取っ付きやすいし
救いもあるしで受け入れられやすいだろうから
そういう意味では正しいんだろうけども。
他小ネタ
・素振りのとこのスチルなんとかしてくれw
・リープした直後のパパのメールって最初携帯に無かったような?
・コミマ絡みのるかパパ小ネタとか完全にこっちはシリアスモードだったので
正直イラッとした。ダルは本編を考えると許せる。
結論
個人的評価としては「ああ、やっぱりだーりんの下半分の人だったな」という。
だーりん以上に「評価できる部分」が見当たらない感じ。
ただし「拒否反応」を起こす部分も少ないので
ルカ子好き以外がプレイするにはだーりんより評価できると思う。
前述の通り、ルカ子好きか否かに関わらず
ルカ子ED自体は「否定されるべき世界線」だとは皆思っているだろうから。
最終世界線変動率:1.049326(シュタインズゲート世界線近傍)
ついでに書いておくと、ルカ子シナリオ以外でのルカ子の見せ場が少なすぎるだろ常考。
というかルカ子のスチル少なすぎるだろおおおお最後の笑顔も微妙だし。
他のシナリオってあの人質の一枚だけしかないし!
もえいくさんあたりも似たような感じだけど。
せめてだーりんのフェイリスルートくらい可愛いのを出せよと。
本編ストーリー準拠の世界線では直接関わらせにくいのは分かるけどもさ!
by kunten_short
| 2013-04-28 17:25
| シュタゲ