2015年 12月 13日
【ネタバレ】ゼロから負荷へのリベンジ ~或いは只の誇大妄想・陰謀論
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■この内容にはシュタインズゲート・ゼロのネタバレ及び、
シリーズ他作品への言及や一部批判的な内容を含みます。
また主観的意見、或いは意図的に抽出されうる観点が含まれるため
事実についてはご自分の目で直接ご確認下さい。
よろしいですか?
シュタゲゼロをクリアして、自分の率直な感想としては
・飽き、退屈させないシナリオ構成のクオリティ自体は高い
・ボリューム的にはやや食い足りない
シリーズ他作品への言及や一部批判的な内容を含みます。
また主観的意見、或いは意図的に抽出されうる観点が含まれるため
事実についてはご自分の目で直接ご確認下さい。
よろしいですか?
シュタゲゼロをクリアして、自分の率直な感想としては
・飽き、退屈させないシナリオ構成のクオリティ自体は高い
・ボリューム的にはやや食い足りない
・Dライン送付はプレイ中の演出として欲しかった(そのためのRINEトリガーじゃないの?)
・結局どこが『正統続編』だったのか?
という感じで。
このうちとくに、広告やアオリで何度も目にする
『正統続編』
という言葉から色々期待していたものは無かったのだが、
ただちょっと感じるというか思い至る部分があったため
主にそれについて書いてみたい。
●負荷領域
シュタゲの続編、とした場合に出てくるものは
例えばロボティクス・ノーツ等もある訳だが、
『直接のSG世界線のその後』として描かれたものは
やはり一般的に劇場版「負荷領域のデジャヴ」
だと思われる。
デジャヴの個人的評価については、過去の記事
http://kunten.exblog.jp/i9/2/
なども参考にして頂きたいが、興行収入的には
スクリーン数に対して大成功といえるもので、
ライト目なシュタゲファンには評価されているものの。
ディープなファンの中には受け入れ難いとされる部分も多く。
また、パンフレットなどのスタッフインタビュー等を見ても
特報初期プロット
https://www.youtube.com/watch?v=FEiR1F_pu3Y
からシナリオが相当に迷走した上で
時間や予算的にも厳しかったという話があり、
また若林監督はインタビューで
「最初はラボメンみんなでオカリンを助ける話が
紅莉栖メインの話に変更になった」
と語っていたり。
この辺の話を踏まえてみると個人的には
角○なりの上から助手メインにしろ的な横槍が
入ったんじゃないかと想像する訳で。
もちろんそこらへんはスタッフでも関係者でも
何でもない身では想像するしかないので
ただの妄想と言われても仕方ない部分なのだが。
●リベンジ
さて、若林監督といえば
その後MAGES.でカオチャやこのシュタゲゼロに
演出として関わっており、カオチャでの演出は
知人間では結構評価が高い訳だが。
ゼロをプレイしていく中で、
「これはひょっとしてある意味デジャヴで
様々な理由によりできなかった事、
あるいはあの作品自体へのリベンジなのでは・・・?」
と感じる部分がちらほらあったため、
それを少々書き連ねてみたいと思う。
●くりすふざい
作中でさんざん天才だ天才だと言われる助手。
ゼロでは開始時点で死亡しているが、
序盤はAmadeusの紅莉栖との出会い、
そしてコミュニケーションが前面にあり
やっぱりオカクリなのか、という感がする。
しかし進めていくうちに、確かにオカリンにとって
紅莉栖の存在の大きさや大切さはあるのだが、
そこに向かい合えないオカリンを支え続けるのは
ラボメンや仲間達であるということが常に描かれ続ける。
そして最終フラグである盟誓のリナシメントのラスト、
ラボメンは復活した鳳凰院凶真と
「共にオペレーションに挑む」
のである。
これは個人的にデジャヴを象徴すると思っている
「紅莉栖をただ手を振って見送るラボメン」
のシーンとは対照だと強く感じた。
また個人的には、立場的に添え物となりがちな
ルカ子の存在に対しての疑問と答え、
役割を用意していてくれたことも評価したい。
●雨に歌えば
そして、デジャヴの中でも問題視されている
「過去に跳んだあとの紅莉栖のノープランぶりと
科学的な話も何もないイメージシーンでの解決、
まゆりの聖域的なエピソードの侵害」
というラストの雨の中のシーン。
プレイした人はかがりルートのあのシーンで
間違いなく思い出しただろう。
今回はそれがまゆり・かがり・鈴羽・オカリンを
繋ぐ絆として描かれており、
演出的な解釈としてはもちろん映画を観た人への
サービスと捉える向きもあるだろうが
個人的には
「劇場版のあのシーンを違う形として昇華したかった」
という意図が感じられたように思う。
●そして、『正統続編』
正直、単純な内容だけでみれば
「SG世界線という結末より前」の話であり、
だーりんやフェノグラムのようなスピンオフという
見方になるのが妥当なところだろう。
小説版エピグラフシリーズは発表こそ
本編よりも後だが、それで続編と言うには苦しい。
それでも『正統続編』と銘打った意図としては、
もちろん単純に宣伝的な意味もあるのだろうが
「スピンオフとは違う正式な作品世界としての提示」
(これについてはかなり賛否あるだろうが)、
そして個人的には、先述のようにその裏に
「一般的に『続編』とみられる『デジャヴ』への
アンチテーゼでありリベンジ」
があるように感じられた。
ただ作品内で提示された設定が
すべてすっきりした訳でもないし
(この辺りはシリーズ他作品もだが)
キービジュアルのSA4Dの刺さったラジ館?なども
単なる2036年の光景としか提示されたなかったため、
何らかの今後の展開がないとは言い切れない訳であり、
今後『正統続編』としての展開がある事も期待したい。
アニメは決まってる訳だしね。
なおSA4Dはアノニマス・コードとの繋がりではなく
ただのサービスやミスディレクションかもしれないが、
アンチマターとかはやっぱり読みたいのよ。
どうっすか社長。
ちなみにオールクリア時間は20時間強。
・結局どこが『正統続編』だったのか?
という感じで。
このうちとくに、広告やアオリで何度も目にする
『正統続編』
という言葉から色々期待していたものは無かったのだが、
ただちょっと感じるというか思い至る部分があったため
主にそれについて書いてみたい。
●負荷領域
シュタゲの続編、とした場合に出てくるものは
例えばロボティクス・ノーツ等もある訳だが、
『直接のSG世界線のその後』として描かれたものは
やはり一般的に劇場版「負荷領域のデジャヴ」
だと思われる。
デジャヴの個人的評価については、過去の記事
http://kunten.exblog.jp/i9/2/
なども参考にして頂きたいが、興行収入的には
スクリーン数に対して大成功といえるもので、
ライト目なシュタゲファンには評価されているものの。
ディープなファンの中には受け入れ難いとされる部分も多く。
また、パンフレットなどのスタッフインタビュー等を見ても
特報初期プロット
https://www.youtube.com/watch?v=FEiR1F_pu3Y
からシナリオが相当に迷走した上で
時間や予算的にも厳しかったという話があり、
また若林監督はインタビューで
「最初はラボメンみんなでオカリンを助ける話が
紅莉栖メインの話に変更になった」
と語っていたり。
この辺の話を踏まえてみると個人的には
角○なりの上から助手メインにしろ的な横槍が
入ったんじゃないかと想像する訳で。
もちろんそこらへんはスタッフでも関係者でも
何でもない身では想像するしかないので
ただの妄想と言われても仕方ない部分なのだが。
●リベンジ
さて、若林監督といえば
その後MAGES.でカオチャやこのシュタゲゼロに
演出として関わっており、カオチャでの演出は
知人間では結構評価が高い訳だが。
ゼロをプレイしていく中で、
「これはひょっとしてある意味デジャヴで
様々な理由によりできなかった事、
あるいはあの作品自体へのリベンジなのでは・・・?」
と感じる部分がちらほらあったため、
それを少々書き連ねてみたいと思う。
●くりすふざい
作中でさんざん天才だ天才だと言われる助手。
ゼロでは開始時点で死亡しているが、
序盤はAmadeusの紅莉栖との出会い、
そしてコミュニケーションが前面にあり
やっぱりオカクリなのか、という感がする。
しかし進めていくうちに、確かにオカリンにとって
紅莉栖の存在の大きさや大切さはあるのだが、
そこに向かい合えないオカリンを支え続けるのは
ラボメンや仲間達であるということが常に描かれ続ける。
そして最終フラグである盟誓のリナシメントのラスト、
ラボメンは復活した鳳凰院凶真と
「共にオペレーションに挑む」
のである。
これは個人的にデジャヴを象徴すると思っている
「紅莉栖をただ手を振って見送るラボメン」
のシーンとは対照だと強く感じた。
また個人的には、立場的に添え物となりがちな
ルカ子の存在に対しての疑問と答え、
役割を用意していてくれたことも評価したい。
●雨に歌えば
そして、デジャヴの中でも問題視されている
「過去に跳んだあとの紅莉栖のノープランぶりと
科学的な話も何もないイメージシーンでの解決、
まゆりの聖域的なエピソードの侵害」
というラストの雨の中のシーン。
プレイした人はかがりルートのあのシーンで
間違いなく思い出しただろう。
今回はそれがまゆり・かがり・鈴羽・オカリンを
繋ぐ絆として描かれており、
演出的な解釈としてはもちろん映画を観た人への
サービスと捉える向きもあるだろうが
個人的には
「劇場版のあのシーンを違う形として昇華したかった」
という意図が感じられたように思う。
●そして、『正統続編』
正直、単純な内容だけでみれば
「SG世界線という結末より前」の話であり、
だーりんやフェノグラムのようなスピンオフという
見方になるのが妥当なところだろう。
小説版エピグラフシリーズは発表こそ
本編よりも後だが、それで続編と言うには苦しい。
それでも『正統続編』と銘打った意図としては、
もちろん単純に宣伝的な意味もあるのだろうが
「スピンオフとは違う正式な作品世界としての提示」
(これについてはかなり賛否あるだろうが)、
そして個人的には、先述のようにその裏に
「一般的に『続編』とみられる『デジャヴ』への
アンチテーゼでありリベンジ」
があるように感じられた。
ただ作品内で提示された設定が
すべてすっきりした訳でもないし
(この辺りはシリーズ他作品もだが)
キービジュアルのSA4Dの刺さったラジ館?なども
単なる2036年の光景としか提示されたなかったため、
何らかの今後の展開がないとは言い切れない訳であり、
今後『正統続編』としての展開がある事も期待したい。
アニメは決まってる訳だしね。
なおSA4Dはアノニマス・コードとの繋がりではなく
ただのサービスやミスディレクションかもしれないが、
アンチマターとかはやっぱり読みたいのよ。
どうっすか社長。
ちなみにオールクリア時間は20時間強。
by kunten_short
| 2015-12-13 22:46
| シュタゲ